加西市「絆カフェ みんなで晩ごはん」参加レポート

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    兵庫県加西市の「絆カフェ みんなで晩ごはん」は、

    その名の通り、月に一度、夜に集まって晩ごはんを共にするカフェです。

    会場となるのは「いまここハウス」という一軒家で、

    空き家となっていた立派な建物を、ゲストハウスなどに使えるようにした場所です。

     

     

    「絆カフェ みんなで晩ごはん」がユニークなのはその経緯です。

    もともと2015年に始まった時は昼のカフェでした。

    地区内唯一の介護事業所・小規模多機能型居宅介護「どっこいしょ」が行政との窓口を勤め、

    県の開設補助金などを使って始まった、いわば普通のカフェだったと言えます。

     

     

    しかし参加者が伸び悩み、次第に地区の人々からも継続に疑問の声が上がります。

    理由として考えられるのは、先行して開催されていたサロン活動との違いが分かりにくかったことや、

    「認知症」というワードを受け止めきれない住民感情などもあったかもしれない、

    と地域の人々は振り返ります。

     

     

    カフェの中心メンバーは議論を重ね、地域として向き合うべき課題を、

    一人暮らしの方々(高齢者だけでなく独身男性も含む)の「食事」であると考えるようになりました。

    そこで昼のカフェから晩ごはんを共にする場への転換に動きます。

     

     

    この転換は、結果的に地域の事情にも合致することになりました。

    農林業に従事する人々の多いエリアでは、70歳を過ぎても現役で仕事をしている人が多く、

    昼より夜の集まりの方が参加しやすいのです。

    作業着を着替えてカフェに行くなんてできないよ、というわけです。

     

     

    18時の開始に先立ち、公共施設の大きなキッチンを使って、

    地区の女性たちがその日のメニューを調理します。

    その中には「どっこいしょ」利用者のみなさんも加わりますが、

    お年のせいか、慣れない厨房のせいか、失敗することもあるとか。

    それでも「ま、いいか」と、笑って済ます余裕も大事とのことです。

     

     

    2時間くらいかけて、老若男女が場を共にする食事の時間は楽しく過ぎていきます。

    地域で暮らす初期認知症の方たちも、特別扱いされることなく会話に参加します。

     

     

    その後、年配者らが帰宅すると、そこから若者たちの時間になります。

    介護・医療職の人たちや、地域おこし協力隊の任を受けてこの地区に暮らす人たちが笑い合いながら、

    ときに熱い思いをぶつけ合う様子は、本当に楽しそうでした。

     

     

    地域の事情を深く洞察することで、

    認知症カフェをより良いものにできるという「絆カフェ みんなで晩ごはん」の実績は、

    すべてのカフェ関係者にとって大切なメッセージがあると思います。

     

     

    「絆カフェ みんなで晩ごはん」

    開催日時:第2火曜、18時ごろから

    開催場所:加西市若井町2712 いまココHOUSE

    参加費:500円

    連絡先:0794-44-8010(小規模多機能型居宅介護事業所どっこいしょ)



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