市原市「認知症カフェ シオン」参加レポート
「認知症カフェ シオン」は、2018年3月に始まったばかりのまだ新しいカフェです。地元で居宅介護支援事業などを行う会社が運営し、毎週火曜と第1木曜(変更あり)に開催しています。
実はこの場所、今年2月まで「認知症カフェかさね」が行われていました。空き家だった民家をきれいに掃除し、4年にわたって続けられた「かさね」は、ランチを提供し、様々な研修やイベントの場所にもなってきた有名カフェだったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回「かさね」から開催場所を引き継ぐにあたり、「シオン」のみなさんは建物の使い方などノウハウの共有がうまくできたそうです。そのためスタッフやボランティアはほとんど入れ替わりましたが、順調なスタートを切りました。
「シオン」でも、美味しいランチが出されます。この日のメニューは 豚肉の生姜焼き定食。「かさね」の頃と同じように、近隣の農家から新玉ねぎなど野菜を提供してもらっているそうです。盛り付けはカフェ風で、以前よりずいぶんおしゃれになりました。
「かさね」の常連だったお客さんたちがそのまま通っており、カフェが終わることで行き場をなくす人が出ることはありませんでした。大変ありがたいことです。一般の喫茶店業界でも、長く続いた名店を次世代の経営者に継いでもらうことを「譲り店」と呼ぶそうですが、今回「かさね」と「シオン」の間で起きたことは、これに近い事例だったと言えるでしょう。
「シオン」を運営する有限会社わかばケアセンターの松沢社長に今後の抱負について聞くと、「地域にいらっしゃる認知症のご本人・ご家族が来やすい雰囲気を作ること。今後は民生委員さんや地域の人々と連携し、新しい出会いに期待したいです」とおっしゃいました。
新しい挑戦の扉を開いた「認知症カフェ シオン」。これからどんな場所になっていくのか、楽しみですね。
「認知症カフェ シオン」
開催日時:毎週火曜・第1木曜、10時から15時
開催場所:千葉県市原市玉前1308-2
参加費:無料(ランチ500円、ドリンクのみ300円)
連絡先:080-3572-6681
- 2018.05.11 Friday
- 千葉
- 14:52
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by コスガ聡一