金沢市「若年性認知症カフェ みんなのHaunt」参加レポート

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    2018年1月、石川県金沢市で開催されている

    「若年性認知症カフェみんなのHaunt(ハウント)」 に

    参加させていただきました。

     

     

    会場となるのは、あの金沢21世紀美術館。

    2004年のオープン以来、歴史と伝統の街・ 金沢の新しい魅力として、

    多くの観光客で連日賑わう場所です。

     

     

    普段は美術館併設のカフェ「フュージョン21」で、

    コーヒーなどを飲みながら会話主体の内容で開催されているそうですが、

    今回は石川県在住で国際的にも活躍される押し花作家の方が、

    押し花のしおり作りを教えてくださるという機会でした。

     

     

    ご自身も若年性認知症という診断を受けている押し花作家の方ですが、

    ご家族の協力もあり、いまもできる範囲で作品制作をされているそうです。

    考えてみれば冬なのにアジサイなどいろいろな花が素材として用意されており、

    季節ごと咲く花を集めておく準備が大事だとわかります。

    普段の丁寧な暮らしから生まれる芸術なのですね。

     

     

    公立である金沢21世紀美術館を会場として使用できる背景には、

    「若年性認知症の人と家族と寄り添いつむぐ会」の活動が、

    金沢という街で行政とも協働できるほどの広がりを持つに至ったことにあります。

     

     

    「つむぐ会」は2015年、まったくのボランティアで始まった有志の集まりでした。

    聞くところによると若年性認知症の啓発と支援をうたいながらも、

    当初1年間は当事者の方との出会いが得られなかったそうです。

    当事者の方という強い求心力なく、活動を維持・発展させたグループの信念に敬服します。

     

     

    現在の「みんなのHaunt」には医療・介護の専門職のほか、

    市役所や市議会の人々、弁護士、僧侶、警察官、ミュージシャンなど多彩な人々が、

    プライベート半ばな立場で参集します。

    また、みなさん家族を連れて参加されることが多いため、

    小さなお子さんらも場を共にしています。

    金沢には、あたたかく、力強い市民のネットワークが出来上がっています。

     

     

    「みんなの Haunt」のモットーは、当事者の方たちと共にありながら、

    みなさんのやりたいと思うことをカタチにしていくことだそうです。

    今回の押し花のほか、これまでは 芋煮会をしたり、

    地元のアーティスト・nonchampと一緒に歌う機会を持つなどしてきました。

    これからも参加者の声により、活動の可能性は広がっていくことでしょう。

     

    認知症カフェという取り組みが広まって5年ほどになりますが、

    これほど素晴らしいカフェが立ち上がってきていることを心よりうれしく感じます。

     

     

     

     

     

    「若年性認知症カフェ みんなのHaunt」

    開催場所:金沢市広坂 1-2-1 金沢21世紀美術館 カフェ「フュージョン21」

    開催日時:不定期(年間予定参照) 

    参加費:500 円(内容によって変更あり)

    連絡先:080-8698-5774(平日9時〜16時、担当:ミチギシ) 

     

     

    認知症の人と家族と寄り添いつむぐ会(年間予定もこちらにあります)

    http://tsumugukai.wixsite.com/mysite-3

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