横浜市都筑区「ふれあい大棚認知症予防カフェ」参加レポート

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    横浜市都筑区といえば大型商業施設やマンションが立ち並ぶ風景を思い浮かべますが、

    まだまだ古くからの住宅地が数多く残っており、今回の大棚地区もそんなエリアになります。

    ニュータウン地区と異なり、新しい住人がなかなか増えないので、高齢化率も高いそうです。

     

     

    「ふれあい大棚カフェ」は大棚町内会と大棚寿会(老人会)、民生委員や

    各福祉専門職のみなさんが運営委員会を作って開催しています。

    会場となるのは大棚公民館。玄関に掲げられた表札から、

    地元のみなさんの寄付で作られたことがでわかります。

     

     

    14 時少し前から参加者が集まりだします。ほとんどの人は徒歩でやってくるようですが、

    認知症当事者の奥様を連れてくる方は自家用車を使用し、

    敷地内にあるスペースに駐車しています。

     

     

    カフェは町内会役員の方の挨拶から始まります。

    この日は途中から都筑区長が視察に訪れるということもあり、

    少し緊張されているような気もしました。

     

     

    お茶が全員に回り、スタッフが参加者の近況の確認を終えた頃、

    専門職の方がインストラクターを務めるストレッチが始まります。

    ちょうどこのタイミングで区長が到着。一緒に体を動かしていました。

     

     

    次にふたりの看護師さんによる「認知症の人の気持ちと予防」と題した

    ミニレクチャーがありました。

    認知症は誰でもなりうること、現在のところ完全な予防法はないことなど、

    大事なポイントが押さえられたうえに、それぞれの体験談を交えながら

    認知症の正しい理解を求める素晴らしい内容でした。

     

     

    合間にカフェタイムを挟みながら、最後はみんなで「大棚の歌」を歌って終わります。

    一種の替え歌 ですが、町内会のどなたかが作ったそうで、みんなで歌って盛り上がります。

     

     

    カフェの最後に印象的な場面がありました。

    一人の高齢者が部屋の隅に集まっていたスタッフに近づき、

    自分が認知症と診断されていること、今まで言っていなかったが

    何回か参加してそのことを明かしてもいいと思ったこと、を伝えてきたのです。

    認知症であることを明かさないまま、当事者の方がカフェに参加しているということは、

    いつでもどこでもありうることです。

    そんな方が自分のことを話そうと思えるカフェ、

    というのは本当に良い雰囲気を作れているのでしょう。

     

    「ふれあい大棚」のみなさんは「認知症予防カフェ」というネーミングが、

    場合によっては認知症への誤解を強める恐れがあることを承知しています。

    しかし「認知症カフェ」では参加しにくい人がいるという事情を考慮して現在はあえて使っており、

    いずれは「予防」から「理解」へ段階を進めていきたいとおっしゃっていました。

     

    当ブログではこれまで「認知症予防カフェ」について取り上げていませんでしたが、

    主催者の方のお考えや、内容に応じて対応していこうと思います。

     

     

     

    「ふれあい大棚認知症予防カフェ」

    開催日時:原則毎月25日、14時から15時30分

    開催場所:横浜市都筑区大棚町477大棚町公民館

    参加費:100円
    問い合わせ:045-500-9321(中川地域ケアプラザ)

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