八王子市「みなみおおさまカフェ」参加レポート

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    多摩ニュータウンの西端部・八王子市南大沢に、首都大学東京の学生と地域の人々が協力して開催しているカフェがあります。その名も多世代交流プロジェクト「みなみおおさまカフェ」。認知症カフェとはうたっていませんが、地域からは認知症当事者の方々も参加して共に楽しまれており、こちらでご紹介すべき取り組みだと考えました。

     

     

    会場となっているのは首都大学東京・南大沢キャンパス内の国際交流会館。南大沢駅からアウトレットモールを通り過ぎると大学正門(南門)がありますが、そこからまっすぐ進み、大屋根を右に曲がり、大きくS字を描くように歩くと右手にあります。開催日は道すがらに「みなみおおさま」のノボリが立っていますが、国際交流会館そのものはかなり近づかないと見えてこないので、広いキャンパスで迷ったら誰かに道を聞いてみましょう。

     

     

    この日はまず学生さんたちによる社交ダンスの華麗なデモンストレーションが行われました。全国レベルの実力という評判通りの鍛え上げられたキレのある踊りに参加者からは大きな歓声が上がっていました。国際交流会館の広いホワイエをうまく利用した取り組みですね。

     

     

    続いて隣接している大ホールで講演が行われました。鹿児島県沖永良部島からのゲストの方が登壇し、島の様子や歴史について、さらに認知症についてもワンポイントアドバイスをお話しされました。参加者へのお土産として沖永良部島特産のお茶やお菓子を持参され、その後のカフェタイムで全員に振舞われました。

     

     

    「みなみおおさまカフェ」は2016年11月から始まった、まだ1年経たない取り組みですが、参加者が大変多く、活発に活動を行っています。中心となって運営に当たっているのは地域包括支援センターのみなさんと首都大学東京の和気純子教授、和田清美教授、室田信一准教授と、そのゼミ生たちとのことです。さらに八王子市の担当者(第1層生活支援コーディネーターや高齢者福祉課、八王子市社会福祉協議会の第2層生活支援コーディネーターのみなさま)も企画段階から関わっており、この日も様々な業務を率先して手伝うなど、陰に日向に支援されている様子がわかりました。ホームページや各種デザインについては地元ボランティアの方が活躍されているなど、まさにオール南大沢な雰囲気を強く感じました。

     

     

    こちらのカフェで特筆すべきは民生委員のみなさんの参加が大変熱心なことです。今回もOB・OGを含め10名ほどが参加されており、主に飲み物やお菓子の準備などカフェ廻りを持ち場にされていましたが、会話のシーンでは高齢者と学生さんの橋渡しをするなど、経験を生かして大いに活躍されていました。民生委員さんたちはそれぞれの担当地域で気になる方にカフェへの参加を呼びかけており、実際それをきっかけに来られた方もいるそうです。また地域包括支援センターと民生委員さんたちの日常的な連絡も頻繁にあるそうで、理想的な地域包括ケアのあり方が実現されているように感じました。

     

    多世代交流を掲げる「みなみおおさまカフェ」では、これからの目標として小さい子どもたちとその親世代の参加を拡大させたいとのことです。さらに楽しく賑やかになると思うと今後の展開が楽しみですね。

     

     

     

    「みなみおおさまカフェ」

    開催日時:第2火曜、10時から12時まで

    開催場所:京王線「南大沢駅」徒歩10分、首都大学東京・国際交流会館

    参加費:100円

    問い合わせ:042-678-1880(八王子市地域包括支援センター南大沢)

    HP:http://minamioosama-cafe.jp/

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