国立市「ここたの・認知症カフェ」参加レポート
国立市谷保駅近くの団地の中に「Cafeここたの」という喫茶店があります。
住民の高齢化によって活気が失われつつあった商店街を盛り上げるため、
まちづくりの授業をきっかけに集まった一橋大学の学生さんたちが立ち上げたコミュニティカフェです。
2003年のオープン以来すでに13年も続く活動ですが、
こちらを会場にして2015年3月から認知症カフェが開催されるようになりました。
これに合わせて学生のみなさんもオレンジリングを取得するなど、主体的に取り組んでいます。
認知症カフェの日でも「ここたの」はいつもとそんなに変わりません。
参加者の方たちは普段からお店に通う常連さんたちも多く、
みなさんめいめいにやってきてはサイフォンで煎れられたおいしいコーヒーとケーキを楽しみます。
普段着の認知症カフェ、そんなフレーズが思い浮かぶ光景です。
この日は学生スタッフもテーブルにつき、いつものように多世代交流が実現していました。
認知症当事者の方がご家族と一緒に来店することもあるそうで、
このような出会いの機会は若い方たちにとって正しく認知症を理解するための得難い体験となるようです。
一橋大学だけでなく津田塾大学、ICUなどからも学生さんが運営に参加しています。
「Cafeここたの」を中心とした幾つかのプロジェクトは
少ないながらも営業黒字を出しながら活動を続けてきました。
社会の問題をビジネスの手法を用いて解決を目指す人のことを「社会事業家」といいますが、
彼らこそ若き社会事業家と呼ぶにふさわしく、「ここたの」での経験を
将来どのように開花させていくのか大いに期待したいところです。
「ここたの」での認知症カフェは医療法人社団つくし会と国立市がバックアップしており、
専門職の方たちが「相談席」を設けています。
何か困ったことや聞きたいことがあれば誰でもこの機会を利用することができます。
「ここたの・認知症カフェ」
開催日時:奇数月第3水曜 13時30分〜15時30分
開催場所:国立市富士見台1-7-1 富士見台団地1号棟1階104
問い合わせ:042-5739-433
Cafeここたの
営業時間:11時30分〜18時
定休日:水曜日
http://human-environment.com/104/