倉敷市「認知症カフェ 房舎」参加レポート
倉敷市の住宅街にひっそりと佇む認知症カフェがあります。 なぜひっそりとしているかというと、それはたった一人で切り盛りしているから。 主催の武南さんは自分ひとりでできることをやるだけ、とあえてスタッフを増やさずに運営しています。
武南さんはお母様の認知症介護と、立て続けにお父様の介護を経験され、 おふたりを看取られたのち、かつてレザークラフトのアトリエとしていた現在の場所に 常設の認知症カフェを開きました。
その普段の活動は、地に足のついた、という表現がふさわしいものです。 地元、特にご近所さんたちの様子を気にかけながら、 「ゴミ屋敷」のようになってしまったおうちの方とお話ししたり、 毎朝散歩してくる認知症当事者の方の居場所を作ったりされています。
このようなひっそりとしたカフェの主ですから さぞや物静かな方かと思いきや、さにあらず。 大がつくほどの明るい人柄で、 介護の当初、体力作りのためにダンススタジオに通い始め、 さらについ最近はカラオケを楽しむようになったとのこと。 年をとってからも変わることができる自分に驚いている、と 実に楽しそうにおっしゃっていました。
予約をすればランチも出していただけます。
手際良く食事の用意をされる様子はまるで魔法使いのよう。
実は東京の美大を出ているという武南さん。
インテリアのセンスもさすがですね(壁の絵はベルナール・ビュフェ)。
「認知症カフェ 房舎」
※2018年3月に定休日が変わりました
開催日時:毎週月・火・木・金、日曜、10時30分から18時まで
定休日:水曜・土曜・第3週の一週間
開催場所:倉敷市水江1586-140
問い合わせ:086-465-9374